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Author:sjkyo
東京都内に住む大学5年生。
就職活動を終えてこの夏、
ヒッチハイクでの旅行を決意!

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【98日目】沖縄県石垣市→那覇市

八重山編を終え、今日は日記も中休みです。
明日から12月以来のヒッチハイクをやります。
距離短くてすぐ終わってしまうかもですが、
最後までどうかお付き合いいただけたらと思います。

しかし本島はこれから1週間天気悪いみたいで・・・
防寒の寝袋送り返しちゃったからなぁ、あーどうしよ(泣)

【97日目】沖縄県石垣市

『神様、仏様、お日様・・・の巻』

昨夜は前述の面々と夜中まで飲み明かし、へろへろ。
爆睡も爆睡でお昼頃まで寝てしまったが、この日の天気も雨。
この分だと、この日はアクティブに動けなさそうだ。

俺の経験上、沖縄を楽しめるかはどうかは
その日の天気にかかっているところが大きい。
特に海は、太陽が出ているか否かで
エメラル度具合に天地ほどの差が出る。

去年、サークルの卒業旅行で来た時も
道中の多くは雨か曇りのはっきりしない天気で、
身震いさえもする沖縄の綺麗な海を
全然堪能出来なかったのだ・・・・。

だから、太陽の光が全く刺さないこの日は
とにかくやる気が出なかったのだ。
お日様が出なければやる気も出ない。
それは同じ宿の小峰さんもまた、そうだった。

小峰さんは俺が波照間で泊まっていた宿、
ゲストハウスnamiにいたバックパッカーだ。
全身ピンクの服を着こなすという特異ないでたちから
友達にはなれないと思っていたが(笑)
波照間を出て、石垣で行動を共にすることになる。

そんな小峰さん、波照間で野良犬に追いかけられて
転倒の際に脚に怪我をしてからは海にも入れず、
とにかく美ら海に、(そして女にも)飢えている様子。

つーわけで天気はくもりのち雨でやや怪しいが、
石垣でピカイチの美ら海度を誇る川平湾まで
小峰さんとヒッチハイクで行くことになった!!
しかしここは離島・・・。果たしてうまくいくのか?

石垣の市街地から川平までは30キロ。
これといって幹線道路っぽいものもなく、
ヒッチハイクしやすい場所を求めて
2人でただひたすら歩く!歩く!歩く!

だが歩けど歩けど目の前を走るのはタクシーばかり。
途中、市街でヒッチハイクをしばらく試みるも
目の前の路地で車が曲がったりと悪戦苦闘。
やはり離島のヒッチは難しいか・・・?へこたれる2人。

そうこうするうちに空模様もだんだん怪しくなり、
そのたびにやる気が無くなっていく・・・・。
道の傍らでタバコを吹かす俺たち。『もうやめない?』
そして飛び乗った、タクシー片道400円。


ひどく絶望する2人に運転手がかける言葉。
『バカだねー。川平なんか行く車なんかいないさー』
結局この日はカフェかなんかでうだうだし、
なんとも実のない一日を送ってしまった・・・。

離島でのヒッチハイク失敗からくる挫折感を胸に
なんとも締まらない終わり方をしてしまった八重山編であった。
明日からはまた飛行機で本島に戻り、ヒッチ再開。
本島ではだらけずに、ヒッチハイク頑張るぞ!!

しかしヒッチハイカーである以上、
天気が回復せな、どうしようもないわぁ。
神様、仏様、お日様。

(つづく)

【96日目】沖縄県竹富町波照間島→石垣市

『ニーファユー、波照間島!の巻』

朝、聞きなれない音でふいに目が覚めた。
・・・・・・・、雨??しかもなんかすごい音。
ザーザーザー、ゴロゴロゴロ・・・・

なんとここに来てまるで台風のような豪雨!
昨日まで5日間、どんど晴れだったのに・・・・

てかこんなに雨降ってるってことは、
もしかして船欠航してまうんでない?
万が一、今日明日船が欠航してしまったら
明後日予約していた飛行機に乗れなくなる!!

そいつは大いにやばい!ってことで
散らかっていた部屋と荷物を10秒で片付け、
大急ぎで宿の送迎者に乗込む!
待ってー!置いてかないでー!!

他の観光客も船欠航の予感を察知してか、
港のフェリーターミナルにはチケットを求める人の嵐。
それでもなんとか高速船のチケットが取れて、
朝一の便で波照間島から抜け出すことが出来た!

激しい雨と荒れる波で大いに揺れる船内。
昨日の快晴が嘘のようで、未だに信じられない。
まさかこんな形で波照間を出ることになろうとは・・・。
それほど、波照間島は別れが惜しい島だった。

この世に天国があるとしたら
それはきっと波照間のような島のことだろう。
けどなにもかもが満たされるような天国じゃない。
むしろなにもないのだ。
この世のありあまる快楽や豊潤さとは縁遠い。

あるのはどこまでも広い空と
どこまでも続く水平線。そして畑。澄んだ空気。
ところどころに点在する花や動物達。
スローに流れる時間と、時に触れる人の優しさ。
そして言葉に出来ないほど美しい海と星空。

それはきっと人が死ぬ時に想像するような
天国のイメージに似た情景が、この島にはある。

島にハマるというよりも、
島の自然に還っていくような、そんな感覚。
海や食べ物、出会う人や程良い島の大きさ。
全ての条件が整った波照間のバランスは、反則だよ。

ニーファユー(ありがとう)、波照間島!
ヒッチハイク旅の終盤に、とてもいい島に出会えたよ!!

まぁそんな素晴しい島だからこそ、
大いにハマってしまった人も沢山いるわけで。
石垣島に帰ってきたこの日の夜は、
波照間で出会った仲間達と夜な夜な飲み明かす。

もはや波照間の大常連である藤本さんや、
全身ピンク色の服で通行人の度肝を抜いた小峰さん
波照間の星空の下、路上ライブを観光してくれた
メジャーレーベルでレゲエを歌うBIGGA RAIJIさんらと
『波照間は良かったなー』と皆で感傷に浸る。

1次会2次会3次会・・・・
最後はジャズライブで踊り狂う面々。
もういいや!今宵は宿までタクシーで帰ろ!

お酒の酔いからは醒めても、
波照間の熱はいつまでも冷めやらぬままだった。

(つづく)

【95日目】沖縄県竹富町波照間島

20090301185421


『本日も晴れ、異常なし!の巻』

『波照間に来たらまず星をみよう!』
そう思ってやってくる観光客は多い。
しかし俺は舐めていた。星よりも海に興味があった。
360度に星が広がる波照間の夜空を見るまでは・・・。

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昨夜はキビ畑の釣りの疲労により、
早々に(それでも12時だが)布団になだれこむ。
そして朝。目覚めると昨日焼いた肌が死ぬほど痛い。
腕、特に首周りが半分火傷したような状態だった。

昨日はとにかく過酷なことをしたので
今日はニシ浜でのんびりしたるぞー!
ってことでシュノーケルの道具を借りて、
今日はニシ浜の海を覗くことにする。

とはいってもシュノーケルをするのは人生で初めて。
そんな俺にシュノーケルを教えてくれるのは
昨日キビ畑で一緒に頑張った浅沼先輩
宿は違えど、同士のように仲良くしている人だ。

そんな浅沼先輩につきっきりで
ニシ浜の海を水中メガネ越しに眺める。
途中動きが早いナマコがいて引いたが、
それでもハテルマブルーの海は最高や!

やがて水かさが浅いサンゴの集落を抜けると、
一気に深さ5メートルくらいの空洞に出た!
このあたりの水の色の青は言葉にならないほどで
しばらくなにも考えずぼーっとしていた。

俺は人に比べるとあまりアクティブではなく、
去年沖縄に来たときもダイビングはやらなかった。
それでも今日この海の青さを見ただけで、
ダイビングにハマる人の気持ちが、なんとなくわかった。

空洞とサンゴの切れ目には、沢山の魚がいる。
雑誌のカタログでしか見れないような、キレイな魚が
目の前でところ狭しと泳いでいる。

『あぁ、波照間に来てほんとに良かった・・・!』
さらに増長していく俺のHATERUMA愛。

そしてニシ浜でたそがれている女の子に
片っ端から声をかけていく浅沼先輩・・・。
そう、先輩は優しそうな見た目とは裏腹に
なかなかの策士なのである・・・。

奥手な俺には、絶対に真似できない!(笑)

そんな感じでニシ浜の楽しい時間は過ぎていき、
夜はいつものように宿のメンバーでゆんたく!
この日は宿泊者が15人を越え、超にぎやかである。

そのうちの何人かで『星みにいこっか』ということになり、
波照間島で一番自慢の夜空の星を眺めに行くことに。
昨夜までは空が曇っていてなかなか見ることがなかったが、
この日、空を埋め尽くす程の満天の星を見て、超感動。

上空だけではなく、360度の視界全てを埋め尽くす星。
流れ星や天の川なんかは見れて当たり前。
一説では世界で見れる88の星のうち、
84もの星が波照間で見れてしまうほどである。
その感動たるや、もう、どう言ったらいいかわからん!!

そんな満天の星空の中で
女の子達と夜な夜な恋バナ。
傷心気味な俺にはひどく沁みる話題だが・・・

それでも波照間の星の前では
日々の喧騒も、痛みも辛さも無為に過ぎなかった。

さぁこうなりゃ、明日も連泊だ!(笑)

(つづく)

【94日目】沖縄県竹富町波照間島

20090301185406



『ぼくのなつやすみ!の巻』

ゆんたく・・・何人かで集まっておしゃべりする井戸端会議のようなもの。

波照間の宿の多くは居間やテラスを使って
『ゆんたく』という催し夕方から行われる。

そこで沖縄自慢の泡盛やオリオンビール片手に
ワイワイやるのだが、そのゆんたくで俺は
なんとサトウキビ畑の手伝いをすることになったのだ!
こんな経験、めったにない!

翌日早朝は7時半起床。
前日は深夜2時まで農道(!)でゆんたくしていたせいか、
かなり眠い目をこすりつつ外に出る。

今日お手伝いに行くのは波照間在住の
鳩間さん(通称ヤスさん)のサトウキビ畑!
サトウキビって沖縄ではしょっちゅう見かけるけど、
実際やるってなるとどうやってやるんやろ?

ヤスさんの軽トラックで畑に着くやいなや、
刃の先が別れた一本の鎌を渡され、
キビの捌き方を一から教えてもらおう。

作業自体はあまり複雑ではないが
慣れない農作業の為か、初めはおろおろするばかり。
てか人生で農作業をするのが初めてかも・・・
このあたりで都会っ子の甘さを痛感する。

ヤスさんと俺の他に、畑を手伝うメンバーが5人いたが
みんな慣れた手つきでそそくさとキビを捌いていく。
カンカン照りの太陽はこの日も体感温度30度越え・・・
遮るものは何もなく、しかし彼らは黙々と捌いていく。

キビの作業ってすごく過酷な農作業だ・・・・
南国の炎天下の中、これほどまでに過酷なことを
地元のおじぃ、おばぁがやってしまうのだから恐れ入る。
と同時に、若いもんなんだから負けられないと思った。

途中、ヤスさんが半ば脱水症状になるほどの過酷さだった。
そしてこの炎天下。露出した肌はヤケド寸前にまでなり、
その後ニシ浜に入らなければ熱射病になるところであった。

それでもなぜか不思議と笑みがこぼれてきて、楽しかった。
東京の工場の隅っこで、延々とこなしていく単純作業よりも
こっちの方が何倍も楽しい。農業にも面白いところがある。

12時までキビ畑で作業をした後、
ヤスさんが僕達を魚釣りに連れていってくれるという。
魚釣りも人生で初めてや!喜び勇んで行くことに。

ヤスさんが連れて行ってくれた場所は
とんでもない崖の上であった。崖の上のポニョ。

『ここなら100%魚が釣れる!いや、釣らす!』とはヤスさん。
この前キビの後に来た女子大生はなんと9匹も釣ったらしい。
おれ初心者ですけどそんなに釣れますかね・・・・?

まずエサの付け方とリールの使い方、
魚が捕まった時の見分け方などを教えてもらう。
うーん、なかなかムズカシイぞ!特に餌付けがね。
本格的な釣りを始めるのに30分以上かかる俺・・・。

その隣では一緒に来ていた藤本さんが
さっそくアユを釣ってガッツポーズしていた。
うーん、やっぱ釣れなきゃ面白くないもんな!
よーし、頑張って釣ったる!!

釣りを始めてから1時間が経過。
それはそれはヒッチハイクのように
心を穏やかにして待つ。
すると、竿に今まで感じたことない違和感が!

『早くリールを巻け!』というヤスさんの号令と同時に
半ばヤケクソ気味にリールを巻きまくる俺。
『魚を陸まで打ち上げろ!』竿を思いっきり引っ張る。
その瞬間、鮮やかに打ち上げられる魚。

人生初の、魚ゲットである(中くらいのカワハギ)。
まるでヒッチハイクで初めて車を捕まえたような
そんな新鮮な気持ちになれた。
うーん、とっても面白い!

その後、1時間おきにカワハギをまた2匹釣り、
メンバーの中では一番の釣り頭になることが出来た!
それでもヤスさんいわく、今日の釣りは不作だったとか・・・。

その後、ヤスさんに魚を焼いてもらい、
地元の人を交えてオリオンビールで乾杯!
炎天下に長くいたのでだいぶぐったりしていたが、
それでも自分が釣った魚を食べた時の味は格別だった!

そしてヤスさんの車に乗ってまた宿まで帰る。
お酒を飲んだヤスさんの運転はだいぶ荒い。
普通は左側通行の道路を右側通行し、あわや脱線の事態に。
だけど波照間流の、最大限のもてなしには違いなかった。

波照間の人は口が悪い。人の悪口も言う。
だが遠くから来る者には充分すぎるくらいのもてなしを施す。
『相手の為に何かをするのは当たり前』とはヤスさん。
そこに、波照間最大の魅力があるとは藤本さん。

『明日もこの島に泊まろう』

悩むことなくそうしようと思った。
誰かに頼まれなくてもそうしようと思えた。

ま、なにはともあれ本当に有意義な日でした。
こんな貴重な体験が出来ることはそうそうありません。
本当にありがとうございます!ヤスさん!

(つづく)

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